止まった新幹線の中でトラブル時の情報収集と情報発信について考えてみた

March 12, 2018

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時は平安時代。清涼殿の前にある梅が枯れてしまったため、村上天皇は紀貫之の娘、紀内侍の家の梅を移すことを命じられました。御所に届いた梅には「勅なればいともかしこき鶯の宿はと問はばいかが答へむ」と別れを惜しむ短冊が結び付けられていて、この歌を目にした天皇は、感じ入り梅の木を返したのだとか。

 

歴史書『大鏡』に登場する「鶯宿梅」。その後、接ぎ木、接ぎ木で今日まで残され、特別公開のお寺で咲いたというので、京都に行ってまいりました。もう2度と見られないかもって言うものですから…。

 

その帰り道のこと。新幹線が停電のため運転見合わせに。10分、20分と過ぎていくものの、新しい情報は入ってくることもなく「今日中に帰れるんだろうか…」と思いながら、空の色が次第に濃くなっていくのを眺めていました。

 

こんなときTwitterは確かに便利

 

30分、40分…。さすがにどういう状況なのかが気になってきます。乗り継ぐ予定のひたちにもおそらく間に合わない。指定席を取り直すにもいつ動くかわからない。アナウンスも特になし。試にTwitterで「#東海道新幹線」を検索してみたら、いろんな情報がわんさか出てきます。

 

「前回の停電時には40分くらいで運転再開した」とか「駅と駅の間で停止した新幹線は真っ暗でトイレも使えない」とか。先を行く新幹線の乗客のツイートや、おそらくテレビやラジオの情報を見た方のツイートなどなど。さすがリアルタイムに強いTwitterです。少しずつ状況が見えてきます。

 

しばらくすると、停電区間あたりで止まっていた新幹線が動き始めたらしい、という情報も入ってきました。これなら1時間遅れぐらいで帰れるかも。

 

その情報は1次情報なのか2次情報なのか

 

でも、新幹線はなかなか動き出しません。そんな時にふと思ったのが、「動き始めた」というツイートは、実際の乗客が発したものなのかどうかということ。特にTwitter上では、そのユーザーが見たこと、経験したことを発信する1次情報(情報が発信者自身によって作られる)と、テレビなどで発信される情報や、フォロワーの情報をもとに発信されるという2次情報が一緒になって届きます。どちらなのかを冷静に判断するということは、状況を正しく理解するために大事なこと、ということなんですね。

 

これは、ツイートするときにも気を付けなければならないことで、あたかも自分が見たことのようにツイートしてしまうと、誤解を生んでしまう可能性があります。「動き始めたらしい」という情報を見たとき、ちょっとうれしくなってしまって「もうすぐ動くっぽい。何とか帰れそう(^O^)」なんてツイートしてしまったら…。とりあえず、実際に動くまでツイートしないでおこうと思いとどまりました(結局家についてから「無事帰宅」とツイートしました)。

 

 名古屋駅で停車中。ずっとこの景色を見ていました。

 

公式情報が見られるなら必ずチェックする

 

2次情報の中でも有益な情報がありました。「JRサイバーステーションによると、のぞみ〇〇号が豊橋を通過した」というツイート。そっか!その手があったか!JRサイバーステーションは、JRが運営している新幹線の情報サイト。空席状況の確認や列車ごとの詳細な運行状況を確認することができます。これで、先を行く新幹線の状況を1本1本確認していくと、確かに停電区間を動いている新幹線があるのを確認できました。やっぱり公式情報、大事です。

 

果報は寝て待てという気持ちも大事

 

すぐに情報にアクセスできてしまうからこそ、情報を集めてそわそわしてしまうということもあります。状況にもよりますが、あえて情報から離れて、文字通り「寝て待つ」というのもひとつの方法なのかもしれません。もちろん、急を要する場合や、そのあとの手を打たなければならない場合など、とにかく情報が欲しいということもありますので、そんなときは上記の「1次情報」「2次情報」を丁寧に判断しながら情報収集をするのがよいかと思います。

 

この日はちょうどあの地震があった日。だれもが簡単に情報を得ることができ、まただれもが発信者になれる時代。トラブルが起きた時の情報との付き合い方、向き合い方を考える時間になったことは確かです。

 

ちなみに…

 

それから新幹線は動き出し、途中止まったり、徐行したりはあったものの、2時間7分遅れで東京駅に着きました。

 

余談ですが、JRの場合、到着予定を2時間以上オーバーすると特急料金が返金されることになっています。期限はその日から1年間。東海道新幹線でもJR東日本の駅で対応してくれるということなので、切符は大切にとっておいて、早めに次の電車に乗るようにしましょう。

 

 

 

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